リフォームの工期の遅れによるトラブルは、リフォーム完工後の予定が全て狂ってしまいますので、本当に困ったものです。
工事が遅れた理由は、リフォーム業者から、もっともらしい言い訳でかわされてしまう場合が多いので、本当の理由は、エンドユーザーにはわからない事がたくさんあります。
今回は、リフォーム工期の遅れの原因は、実際にどんなことがあるのかを詳しくまとめてみたいと思います。
目次
解体中に問題発覚によるリフォーム工期の遅れ
リフォーム工事は、予測がつかない事がたくさんありますので、仕方無いことがあるのは事実です。
しかし、ある程度予測がつけられるリフォーム会社と、そうでないリフォーム会社との差があります。
解体が困難な場合に起こる遅れ
例えば、解体するキッチンやユニットバス、フローリングやクロスが、色々な理由で解体できない、剥がれない事は良くあることです。
解体が困難になることを想定していないリフォーム担当者の場合は、解体が困難だという報告を受けてから、人員を探しますので数日の遅れが生じ、最終的に間に合わないトラブルが起きてしまいます。
一方、経験豊富なリフォーム会社の場合は最悪の事態も想定しています。
あらかじめ人員を確保していて、いつでも増員させる体制が整っていますので、万が一問題が起きても工期通りに終わらすことが可能です。
解体後に問題発覚による遅れ
キッチン交換リフォームでは、配管の老朽問題が発覚したり、浴室のリフォームでは解体後に土台の腐敗により直さなければならない事があります。
この問題を想定していないリフォーム会社は、解体から組み立ての日程に狂いが生じ、工期の遅れとなってしまいます。
先ほどと同じですが、問題の可能性を考えているリフォーム業者の場合は、あらかじめ想定して段取りしていたり、1日予備日を設けていたりしていますので、工期の遅れはありません。
見積もりの時点で、起こる可能性がある事ををしっかり説明してくれるリフォーム業者さんは安心です。
工程管理の見誤りによりリフォーム工期の遅れ
工事初期の段階で1日の遅れは、そんなに影響が無い様に思えますが、色々な業種が影響を受けて、最終的な仕上げ業者に必ずシワ寄せが来ます。
大規模なリフォームほど他業者が絡み、順序良く工程通り進めていかないと現場はスムーズに進みません。
全ての遅れは現地調査からすでに始まっていると言っても過言でない程、工程管理は重要です。
ですので、工程管理がしっかりと出来るリフォーム業者でないと、いくら安く工事してくれる業者があったとしても選ぶべきではありません。
職人さんが原因によるリフォーム工期の遅れ
リフォーム工期の遅れは、職人さんが原因である場合が多いです。
職人さんの技術不足により遅れてしまう
どの業種の工事も、職人さん一人で全て工事してしまうようなリフォーム会社は、少し注意しなければならないかも知れません。
いわゆる多能工職人は、なんでもできて優れている職人さんも居ます。ですが、その多くは専門工事に対する経験が少なく、日曜大工のお父さんより少し器用な職人さんレベルも存在するので注意が必要です。
また、一所懸命がんばっているのはわかるけど、技術が伴わず工事が遅れてしまう職人さんもいます。技術とは施工精度はもちろんですが、施工スピードも重要です。
仕事が遅くても丁寧で真面目な職人さんは、工期に間に合わせようと必死に残業して遅れない様に調整します。
しかし、残業できる現場なら良いですが、マンションのリフォームの場合は遅くまで音を出す工事をするわけにはいきません。
職人さんの気分次第で遅れてしまう
職人さんが気まぐれで現場に来たり来なかったりは、経験年数ではなく職人さんの本質的な問題が殆どです。
普段から体調管理をしっかりされている職人さんは、責任感があるので現場を休んで穴を開けません。
休みがちな職人さんは、自分の気分次第で昼ごろ遅く現場に来たり、気が乗らないといって早く帰ってしまったり、自分勝手な職人さんが居るのは事実です。
自分の事ばかりで、決められた工程を守らない職人がいるリフォーム会社は、絶対に選ぶべきではありません。
発注ミスによるリフォーム工期の遅れ
リフォーム担当者、もしくは現場管理者が引き起こす様々な発注ミスにより大幅な遅れが生じることがあります。
現場担当者の資材発注ミスによる遅れ
明日から現場に入る業種の資材を発注し忘れていたり、間違えた品番を納品してしまい工事が遅れることもあります。
こういう担当者は、どの現場でもミスをしてて、自分が抱えている色々な現場で工事が遅れているはずです。
見積もりの際、現地調査に来た担当者なら、そういった前兆がありますので見逃さないようにしたいものです。
現場担当者の職人発注ミスによる遅れ
資材の発注を忘れる担当者は、必ず職人の発注も忘れすことがあり、急遽手配して午後から職人さんが来ることが多々あります。
やはり、こちらも先ほどと同じように、現地調査の見積もり時に忘れっぽい前兆がありますので、見逃さないようにしましょう。
職人の発注を忘れる担当者は、他の現場に穴をあけ、急いでいる現場に職人をまわしています。裏を返せば、他の現場優先による工期の遅れも考えられるということです。
リフォーム工期の遅れによる遅延損害、実際には?
大きなリフォームで無くても、ある程度の工事金額になると契約書を交わします。
契約書の約款の中には、工事の遅延に対して損害賠償を請求できるのですが、実際には数日の遅れでそこまで発展することは少ないです。
不測の事態で工事が遅れた場合を除くことが条件にある場合、賠償請求対象外になることが殆どです。
解体してみないとわからない様な追加工事の発生など、正当な理由がある場合は双方で協議の上、工期を延長できます。
もちろん、引っ越し前の賃貸住宅家賃や、仮住まいの家賃発生がある場合は、お話し合いで支払ってもらうことは可能です。
また、リフォーム工事はアフターまで考えますので、揉め事を起こした業者にアフターサービスをという考えは無くなるでしょう。ですので、数日の工期の遅れは泣き寝入りしてしまうことが殆どです。
まとめ
リフォーム工期の遅れは色々な理由があるということをお分かりいただけたでしょうか?
工期が遅れてしまう本当の理由は、業界を知る人間でないと中々わからないことばかりでしたが、発注など忘れがちな業者さんはお見積もりの段階で前兆がありますのでわかりやすいです。
ですので、リフォーム業者を選びに失敗しないためにも、お見積もりは必ず複数業者に依頼し、ご自身が一番信用できそうな業者を選ぶようにしたいですね。
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