リフォームをお願いしたい業者を何社かピックアップ出来たら、そのリフォーム業者に現地調査をしてもらいましょう。
現地調査(専門用語で「現調」とも言います)は、リフォームする場所の正確な寸法を図り、正確な見積書をつくることを目的に行われます。
リフォーム業者が現地調査を必ず行う理由
現地調査の流れを説明する前に、なぜリフォーム業者が現地調査を行う必要があるかについて解説しておきたいと思います。
2つの見積もり方法
リフォームには2つの見積もり方法があります。
一つは、図面などの設計図から寸法を拾って、ある程度大まかな積算をして、いくらかかるのかを提示する概算見積もりです。そして、もう一つが現地調査による見積もりです。
概算見積もり
住宅ローン申請のための机上見積もりの様な場合など、現地調査をしないで見積書を仮に作成する場合もあります。
ローンの審査が通った時、現地調査をしてからより正確な見積もりを出し直します。
現地調査による見積もり
工事の内容によっては、図面での見積もりが可能なものもありますが、実際の寸法と誤差があることが多い場合は、実測にて正確な数量を出します。
リフォームの場合は、現時点の状態を把握することはもちろんですが、壊す部分と残す部分の見極めも必要ですので、必ず現地調査にて確認し、見積書を作成します。
現地調査は立ち合いのもと行われます
在宅での現地調査では、基本的にオーナー立ち会いのもとで行われます。
不動産会社経由で中古住宅を購入する際、住んでいない場合はリフォーム業者に鍵を貸して現地調査をしてもらう場合もあります。
在宅リフォームの場合は、オーナーが立会いのもとで行われるのが一般的です。
現地調査をお願いする時に準備しておくべきこと
現地調査を受けるための準備と言っても、大掃除など特別なことをする必要はありません。基本的には普段の生活をしている状態で調査をしてもらえばOKです。
しかし、部屋中に物が散乱している様な、足の踏み場もない部屋ですと正確に測れない事もありますので、最低限担当者さんが立ちいれるスペースくらいは確保しましょう。
また、キッチンの交換や洗面化粧台の交換を伴うリフォームの場合は、収納の中身を出して配管の確認します。
完成時の希望を伝えることで業者からの提案が引き出せる
また、現地調査のタイミングで「どういう風にリフォームしたい」「これぐらいの予算の中でおさめたい」といった希望をしっかり伝えると、リフォーム業者からの提案を最大限に引き出すことが可能になります。
壁紙の色や柄、床材の色などは工事が決まってから担当者と最終的な打ち合わせで決めます。現地調査の段階で細かく決めておく必要はありませんが、ある程度の構想は考えておきましょう。
現地調査に掛る時間を確認しておく
現地調査の時間は、リフォームする規模によって大きく差があります。
簡単な工事の場合は数十分で終わりますが、手間のかかる調査の場合は2時間以上かかることもあります。
立ち会いをする場合は、思ってたよりも時間が掛って、ご自身の予定に間に合わない等のトラブルもあります。
現地調査を依頼する際は、リフォームしたい場所や規模感を事前に伝えて、実測などにかかるおおよその時間を確認しておいた方がスムーズです。
現地調査終了から見積もりが出されるまで
現地調査が終わってから見積書が届くまでの期間は、リフォームする場所や規模によって様々です。
年度末などの繁忙期や、リフォーム業者の担当者さんが抱えている仕事の量などによって差がありますが、一般的には
- 小規模のリフォームの場合は、1日~2日程度
- 内装工事は2日~1週間程度
- キッチン交換やユニットバスなどは、1週間から10日程度
大きな額のリフォームほど見積書作成完了までの時間は掛りますが、小規模の工事なのに見積書提出に2週間以上かかるような会社はあまりおすすめいたしません。
リフォーム担当者に、見積もりがいつ頃届くのかを事前に確認しておき、期限を過ぎても音沙汰ない場合は催促してみましょう。
リフォームの見積もりは必ず相見積もりを取ること!
リフォームをお願いする時は、1社だけに見積もりを依頼するのではなく、必ず複数の業者に依頼して相見積もりを取るようにしましょう。
リフォーム業者によってどれくらい値段の差があるのかを知ることで、相場観がつかめますし、業者によって提案してくる内容も異なるので、最終的な判断をする時の材料になります。
リフォームの相見積もりは2~3社がベスト
相見積もりで一番安い業者を探したい気持ちはわかりますが、5社も6社も取ることはおすすめしません。相見積もりは、2社~3社ぐらいが一番良いでしょう。
特に初めてのリフォームの場合、多くの業者に相見積もりをし過ぎるのはおすすめできません。
なぜなら、各リフォーム会社の違いを把握しきれなくなるからです。
相見積もりは値段だけではなく、業者の姿勢も見なければなりません。はじめてのリフォームの場合は、特に多くの業者に相見積もりをすると、結局、どこの業者が良かったのか分からなくなってしまいます。
また、現地調査の時間割を管理しなければなりませんので、現地調査当日で競合業者同士が複数社かちあってしまい、気まずい雰囲気になってしまうことにも注意しなければなりません。
現地調査が長い時間ではないにせよ、はじめてお会いする人が何人も家に上がるというのは、結構なストレスになります。
まとめ
今回は、リフォーム会社に見積もりを出してもらうための現地調査について解説してきました。
各社からリフォームに関する提案と見積もりが出揃ったら、いよいよ依頼する業者を決定します。
- リフォームの動機をまとめる
- リフォーム業者のタイプを知る
- 複数の業者に見積もりを依頼する
- 現地調査を受け見積書をもらう(←今ココ)
- リフォーム業者を決定する
- 工事の日程調整をする
- 工事当日と完成後の確認検査
- アフターサービスを受ける
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