リフォーム工事の日程が決まったら、次はいよいよ着工です。
工事当日にあわててしまわないように、リフォーム工事当日や完工後に確認すべき点について理解しておきましょう。
未入居のリフォームと在宅のリフォームでは多少違いがありますので、それぞれ分けて解説していきたいと思います。
未入居でのリフォーム当日にすることとは
未入居でのリフォームの場合に確認すべき点は、以下の3点です。
- 鍵を貸し出す
- 施工箇所を確認する
- 町内のルールやマンションのルールを伝える
順番に詳しく解説していきます。
鍵を貸し出す
未入居でのリフォームの場合は、鍵の貸出し立ち会いの時に、リフォーム箇所の確認も合わせてできるのが理想です。
立ち会いができない場合は、リフォーム担当者さんと事前に綿密な打ち合わせをしておきましょう。打ち合わせ後に物件のカギを担当者に渡して工事をお願いします。
数日間から数週間工期がある場合は、預けたままにしておくことが多く、工事完了確認が終わったら返してもらう流れになります。
施主、担当者共に立ち会いができない場合は、最近ではキーボックスなどを特定の場所に設置して受け渡しをします。
常にキーボックスで受け取ってもらうというやり方なら、多くの業種が出入りするリフォームの場合、都度立ち会わないでよいので楽です。
施工箇所を確認する
未入居の場合でも、なるべく朝の現場に立ち会うことができればより良いでしょう。
なぜなら、見積書や仕様書をもとに、リフォームする場所や取り付け位置を再度確認できるからです。
担当者だけではなく、実際に工事する職人さんとも打ち合わせすることができれば、間違いなく工事を進めることができるでしょう。
町内のルールやマンションのルールを伝える
町内のルールやマンションのルールが厳しい場合は、当日までに必ずその内容を、リフォーム業者に伝えておきましょう。
マンションのルールを無視して、リフォームを成功させることはできないと言うほど、重要なポイントとなってきます。
集合住宅の場合は、特に搬出入のルールや施工時間のルールに厳しいところも多いので、しっかりとルールを確認しておかなければなりません。
普段からしっかりルールを守る業者は、搬出入の時でも施工時間のことでも、管理人さんが多少の融通を聞かせてくれる事もありますので、リフォーム工事がスムーズになります。
未入居のリフォームの場合で、電気の管理を職人さんに任せることとなりますが、照明の点けっ放しで職人さんが帰ってしまうことがあります。
夜中にずっと明かりが点いていると近隣に不信感を与えてしまう可能性もありますので充分注意してもらうようにしましょう。
在宅でのリフォーム当日にすることとは
在宅でのリフォームの場合は、立ち会わないということは、ほとんどありません。未入居のリフォームの場合と、確認することや注意することなど多少違うポイントもあります。
在宅でのリフォーム当日にすべきことをまとめていきます。意識したいのは以下の3点です。
- リフォームの内容を再度確認する
- 在宅リフォームは変更の承認を求められる事もある
- 養生の範囲を確認する
1つずつ解説していきますね。
リフォームの内容を再度確認する
在宅でのリフォームの場合、初日にフォーム箇所を担当者さんと職人さんとで再度確認します。
在宅リフォームの場合は、どのような工事の流れになるのかを、ある程度事前に把握しておく必要もあります。
在宅リフォームは変更の承認を求められる事もある
在宅でのリフォームの場合は、工事内容によっては変更の承認を求められる事もあります。
例えば、リフォーム初日の解体時に、予測がつかなかった場所の下地が腐敗していて、仕上げに影響を及ぼす可能性があることがあります。
補修や交換をした方がよいと、アドバイスをされたときに、するかしないかの判断を早急に迫らせる可能性があります。
また、良くある事例では、壁に穴をあける様な物の取り付け場所の位置確認です。トイレの温水洗浄便座のリモコンの位置や、キッチンの給湯器のリモコンの位置などの変更など、位置決めに関することがあります。
養生の範囲を確認する
在宅でのリフォームの場合は、傷つかない様にするためや汚れない様にするための養生をします。
リフォームの養生は、工事をする場所だけと考えると思いますが、あなたが思ったよりも広範囲になることが多いので、養生範囲の確認をしておいた方が良いでしょう。
リフォーム工事箇所によっては、養生によって一切の通行が制限されたりする場合もあるので、行ったり来たりするような可能性がある場合は、担当者さんや職人さんに相談すると良いでしょう。
工事の内容によっては、即決できないと工事がそれ以上進まない事もありますので、あらかじめ担当者さんに、想定できることなどを確認しておくことが大事です。
リフォーム完工後に確認すべき点
リフォームが完了しましたら、必ずあなたが施工個所の確認をしなければなりません。
完工後の検査は、曲がったりせず正しく取り付けられているかや、キズや汚れが付着していないかなどを確認します。
リフォームの内容によって違いがありますので、内装リフォームでの指摘事項と水廻りのリフォームでの指摘事項などを解説します。
よくある内装工事の指摘事項例
内装のリフォームの場合は、木工事や床にしても壁紙にしても、接着剤に関する指摘が多いと考えてよいでしょう。
接着不良
内装関係の指摘事項で多いのは接着不良です。仕上げたものが浮いていたりして、正しく着いていないことは必ず指摘しなければなりません。
床鳴り
フローリング工事で多い指摘事項は、接着不良による浮きも多いですが、床鳴りなどの不良も比較的多い指摘事項です。
汚れ
リフォーム会社の質によって仕上がりが大きく左右されることは、仕上げに付着した汚れの指摘事項です。
汚れの指摘事項とは、職人さんの手跡や足跡、接着剤の拭き残し、コーキング材の拭き残し、塗料の付着、養生材のテープ残り、切りくずなどの残り等が多い場合があります。
よくある水廻り工事の指摘事項例
水漏れ
水廻りのリフォームでの指摘事項で共通している事とは、水栓の水漏れや排水の水漏れです。
水廻りリフォームの水漏れでは、明らかな水漏れではなく、時間をかけてじんわりにじむ程度の水漏れですので、少し時間が経過してから発覚することがあるのが難点です。
扉や引き戸の動き
水に関すること以外にも、キッチンや洗面化粧台などは、扉や引き出しの動きがスムーズでなかったり、ぶつかってしまうような指摘事項例が多くあります。
防水のためのコーキング
キッチンや浴室、洗面化粧台などのリフォームに必ずあるのが、防水のためのコーキングです。
コーキングの指摘は、余計なところに着いて汚れている場合や、充てん量が足らなかったりして見た目が悪い場合も指摘対象となります。
業者が立ち会わない完工確認で注意すべきこと
在宅リフォームでも、未入居リフォームでも立ち会いのもと完工検査できれば、気になる箇所を直接伝えることができると思いますが、未入居リフォームで立ち会いなしでの完工検査は少し違いがあります。
- 完工確認検査は明るい昼間に行う
- 指摘事項を必ず記録に残す
完工確認検査は明るい昼間に行う
日程が合わず、担当者も職人さんも立ち会い無しでの完工検査をする場合は、明るい昼間に検査することをおすすめします。
扉の干渉や、設備機器の不具合などは簡単に発見できると思いますが、陽の光でないと気がつかない汚れや傷をみつけるには、やはり昼間の時間帯が一番わかりやすいです。
指摘事項を必ず記録に残す
稼働箇所の不具合や、汚れなどの指摘箇所が見つかりましたら、簡単にはがせる色が目立つ付せんなど貼り付けて項目を記入するのが一番わかりやすいです。
リフォーム会社によっては検査用の専用シートがあると思いますが、無い場合は間取り図に記録しておきましょう。
もし指摘箇所が多い場合は、指摘箇所が分からなくなってしまうので、付せんと間取り図に番号で合わせ、指摘事項がわかるようにしましょう。
まとめ
工事当日にしなければならないことは、在宅リフォームや未入居リフォームによって違いがあります。完工検査も立ち会うか、立ち会わないかで方法が変わるのですね。
また、一日で終わる様なリフォームの場合は、施工から後片付けまであっという間に終わってしまうような工事も多いです。
このような場合は、工事完了のチェック時に施工上の不具合や汚れなどに見逃しやすいので、特に注意が必要です。
リフォームが無事終了して何も問題無い場合でも、普段の生活の中で数日経過してから不具合を発見することもあります。
そういった場合はアフターサービスにて、補修や調整など対応してもらう流れになりますので、遠慮なく担当者に報告しましょう!
- リフォームの動機をまとめる
- リフォーム業者のタイプを知る
- 複数の業者に見積もりを依頼する
- 現地調査を受け見積書をもらう
- リフォーム業者を決定する
- 工事の日程調整をする
- 工事当日と完成後の確認検査(←今ココ)
- アフターサービスを受ける
コメントを残す