ダニの問題はカーペットが原因?フローリングにする前に見直すダニ対策

湿気が多くなる初夏、暖かくなる季節になると毎年ダニのかゆみやアレルギーに悩まされている方が増え、この時期になるとダニが原因でのリフォーム相談が急増するのです。

ダニの害はカーペットが原因だと断定し、すぐにフローリングリフォームする方がたくさんいますが、実はカーペットが直接原因ではないという事が多いのです。

すぐにリフォームをして改善するのも良いですが、それなりに費用が掛ってしまいますので、まずはダニ対策を見直してみることが大切です!

ダニの問題はカーペットでは無い場合が多い

ダニに悩んでいる多くの方は、長年交換していないカーペットが原因なのでは?と思っていますが、布団などの寝具が原因であることが最も多いです。

まず最初に知っておくべき事は、ダニが繁殖する条件は大きく分けて3つあるということです。

  1. 温度と湿度
  2. すみやすさ
  3. 人間の皮脂や食べカス

これらの条件全て当てはまるのは、「布団、マットレス、枕」などの寝具なのです。

温度と湿度

温度が高く湿気が50%~60%以上になるとダニは繁殖すると言われております。

ダニにとって布団が一番すみやすい理由は、夜に人間によって暖められた程良い温度と、寝汗などの丁度良い湿度です。

すみやすさ

繊維の布団は、奥に逃げることも可能ですので、天敵に襲われる事もないのです。

カーペットをすみかにしていることもありますが、布団よりも逃げ場が少ないので、すみやすい環境では無いようです。

人間の皮脂や食べカス

人間のフケや皮脂などは、ダニのご馳走です。毎日新鮮なエサを提供してくれる人間の布団は、繁殖しないわけがない環境と言ってもよいでしょう。

また、食事によって衣類に付着したわずかな食べカスも、エサになってしまうことがあります。

ダニに悩んでいる方の多くは布団が原因ですが、一般的にどのような対策を取っているのか、次の章でまとめてみますね。
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一般的なダニ対策をまとめ

部屋掃除などのお手入れは定期的に行っていて、その他にも色々と対策しているはずなのに、効果が表れない方がたくさんいます。

一般的にどのようなダニ対策、ダニ退治をしているのか?間違ったダニ対策をしていないかを詳しく解説しましょう。

  • 布団を天日干し
  • 布団乾燥機
  • 煙のタイプや注入タイプの殺虫剤
  • 布団や敷物などを新しく買い替え

それでは、一つずつ解説してみましょう。

布団を天日干し

ダニは約50度以上の熱で死んでしまうと言われておりますので、対策法の一つとして、布団を天日干しする方法を試した方が一番多いと思います。

真夏に布団を天日干しすると、布団の表面は50度近くになります。特にダニが繁殖する湿度の高い真夏に天日干しするのは、ダニ駆除にはとても良さそうですよね。

しかし、ダニは熱くなると布団の中に逃げ込んでしまい、生き残ってしまうダニもいます。布団の厚さによっては、充分時間を掛けないとあまり効果が出ないとも言われているのです。

また、布団たたきでパンパンをたたくとダニのフンや死がいがとれると思われがちですが、アレルギーに悩んでいる方には、逆効果になる場合もあります。

なぜなら、布団の表面をバンバンたたくと、ダニのフンや死がいが砕かれ細かくなる為、ダニアレルゲン量が増えて反応しやすくなってしまうからです。

天日干しをした後に掃除機を定期的にかけることで、布団の表面にいるダニや布団の中のフンを減らすことができます。

吸引力がある掃除機でもゆっくりかけないと意味がありません。掃除機をかける際は、縦横ゆっくりかけるとより効果的です。

布団乾燥機

梅雨時期には、布団を天日干しできないので、布団乾燥機を使い対策している方もいます。

ダニ退治には、布団の中まで50度以上にしなければ効果がありませんので、じっくり時間を掛けてやることが効果的です。

布団乾燥機を使用した後は、ダニの死がいを除去するために、掃除機をかけることや布団を洗うことが重要です。

なぜなら、ダニの死がいが布団に残るので、アレルギーやアトピー、ぜん息になる可能性があるからです。

また、ダニのエサとなるフケや皮脂なども減らす事は、増殖しにくい環境をつくれますので、頻繁に部屋を掃除機で掃除することは大事です。

日中ダニは布団の中に隠れてしまっています。ですので、活動が活発になる夜に掃除機をかけることと効果的です。

できれば、定期的に布団専用のクリーニングで丸洗いすることをおすすめします。

煙のタイプや注入タイプの殺虫剤

マンションの規則や、仕事の都合などで布団の天日干しができない環境の方は、煙式の殺虫剤を使用しているようです。

しかし、煙式の殺虫剤を日中焚いても差ほど効果が見られない事もあります。

なぜなら、ダニは夜行性ですので、煙が届きにくいところへ逃げ、隠れてしまうからです。

昼間にやるよりも夜中に焚くと効果があるのですが、近所に迷惑がかかる可能性があるので、やめた方が無難です。

スプレーなどの注入式ダニ殺虫剤も同じで、日中はカーペットや畳内部にダニが潜んでいるため、夜に使用した方が効果的とも言われております。

赤ちゃんや小さい子供がいるお宅では、殺虫剤は怖いので念のため使わないと言う考えの方が多いです。

布団や敷物などを新しく買い替え

一番効果がある方法は、古くなった布団やカーペット、ラグ、畳などを交換する事です。

新しく替えることで、ダニの生体、死骸、フンなど全くない状態にリセットすることができますので、一番効果的です。

しかし、中途半端に予算をかけても、一時的に減少しただけでダニが完全にいなくならないのでは意味がありません。

簡単に取り替えられる布団なら気軽にできますが、マンションなどの全面カーペットや畳の間が多い家では、それなりに予算も掛ります。

何をやっても改善されない場合はフローリングへ

 

一時的な改善になってしまうかもしれないカーペットや畳をリフォームをするなら、もう少し予算を用意して、効果的なフローリングにリフォームする事を検討しても良いと思います。

ダニによる被害は、カーペットが直接原因ではないですが、フローリングに替えることで、改善した事例が多い事は確かです。

また、ペットを飼ってるお家はダニによる被害の他にも、染みや臭いが付いて取れない悩みもありますので、ペット用フローリングにリフォームすることを検討しても良いと思います。

カーペットからフローリングにリフォームしたいという方は、こちらの記事に費用や注意点など詳しくまとめてありますので参考にしてくださいね。

>>マンションのカーペットからフローリングに張替えについて詳しく解説

>>遮音フローリングの張り替え業者の選び方!施工不良が多い原因を詳しく解説

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まとめ

カーペットや布団のダニの対策は、ダニがすみやすい環境をつくらないことと、駆除方法を間違えないことです。

ダニ問題は、適切な掃除方法で頻度を増やすことで改善されることが多いですが、「わかっているけど、やはり難しい・・・」という方が殆どです。

ダニ対策を色々やっても改善されなかったという方は、お手入れが楽なフローリングにすることも検討してみてはいかがでしょうか?

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