マンションでリフォームする場合、あなたの想像よりも多くのトラブルがあり、色々な障害があると言うことをご存知でしたか?
近隣住人への騒音問題などは、容易に想像できると思いますが、それ以外にもたくさんトラブルになってしまう原因があるのです。
今回は、マンションの規則によるリフォームトラブルをまとめてみますので、これからリフォームするという方は、参考にしてください。
マンションの規則によるトラブルはどんなことがあるのか?
マンションの規則によるトラブルには、大きく分けて5つあります。
- マンションリフォーム申請書によるトラブル
- リフォーム工事日程や工事時間によるトラブル
- リフォーム資材の仕様の制限によるトラブル
- リフォーム工事の共用廊下作業禁止などのトラブル
- リフォーム工事の掲示板によるトラブル
マンションの規則によるトラブルは、こんなことも?と思うことも多いので、ひとつずつ詳しく説明しましょう。
マンションリフォーム申請書によるトラブル
マンションリフォームで、まず一番最初に直面するのがリフォーム申請書によるトラブルです。
規則が緩いマンションでは考えられないトラブルですが、とても規則が厳しいと思えるマンションも、最近では一般的になってきています。
リフォーム申請書類とは?
最近のマンションリフォームの場合、リフォーム申請時に提出する書類はどのようなものなのか?
- 近隣住人の同意書
- 具体的にどんなリフォームをするのか
- 工期はどれくらいかかるのか工程表の提出
- 使用資材の仕様書の提出
- リフォーム箇所がわかる図面の提出
厳しいマンションだと同意書を取るのが大変
リフォーム申請書類でトラブルになるのが近隣住人の同意書です。
まずリフォームの同意を頂くために上下左右、もしくはお向かいなど8件以上の同意(捺印)をもらわないと、そもそも申請書の提出ができません。
ハンコをもらう際、リフォーム業者が代行していることもありますが、リフォームする方が一件ごとに回って取る場合もあります。
しかし、お互い帰りの時間が遅かったり、先方との時間帯が合わず中々揃わない事も少なくありません。
何日もハンコが貰えない場合は、あいさつ文と一緒に同意書をポストに入れて、もらえるようにしますが、原則的にそういうやり取りを禁止している厳しいマンションもあるので、事前に確認しましょう。
また、以前から苦情などのトラブルで問題がある近隣だったり、挨拶しあわない仲の悪い関係性の場合は、リフォーム工事に対して快く思わず、ハンコを押してくれないという問題が起こる事もあります。
リフォーム申請書が通るまでの日数が1ヶ月以上かかることも!
全ての書類がそろってから申請する流れになります。一般のマンションですと数日から1週間程度でリフォームの許可が出ます。
しかし、とても厳しいマンションでは、リフォームの許可がおりるまで1ヶ月以上かかるところもあります。
リフォーム工事日程や工事時間によるトラブル
マンションリフォームでは、工事日程や工事時間のトラブルがあります。
マンションでは基本的に日曜日の工事は不可
マンションリフォームの場合、一般的には日曜日や祝日の工事は禁止で、厳しいマンションですと、土曜日の工事も禁止しているところもあります。
大きな音が出る工事なら当然と言えば当然ですが、全く音が出ないような工事でも、日曜日の工事を禁止と定めているところも増えています。
工事の時間に厳しいマンションは工事が進まない事も
工事時間は、午前9時からというのが一般的で、9時前に搬入などの段取りはOKでも、音の出る準備は禁止という規則が多いです。
マンションによっては、工事前に資材や道具の搬入などの段取りも禁じて、9時を過ぎないとエントランスを通ることすらできない厳しいところもあります。
工事の終了は基本的に17時までというマンションが殆どですが、音の出ない工事や後片付けなどは18時くらいまでやることも多いです。
時間にとても厳しいマンションでは、お昼時12時を少しでも過ぎた作業を禁止したり、決められた時間を過ぎて場内を作業員が歩いているだけで、規則違反だと工事を中止させられてしまう様な厳しいところもあります。
このように時間に厳しいマンションは、予定通りの工事が進まず、工期が延期になってしまう傾向にあります。
リフォーム資材の仕様の制限によるトラブル
マンションのリフォームというのは、マンション規約があり、あなたが好きなように何でもできるわけではありません。
サッシや玄関ドアを好きなように変えることができない規則は、容易に想像できると思いますが、フローリングなどの仕様も結構厳しく、あなたの好きなフローリング材を何でも使えるわけではありません。
L45遮音フローリングに関するトラブルも多い
色々な条件があるので一概に言えませんが、一番多いトラブルはL45遮音フローリング(防音フローリング)です。
例えば、コンクリートスラブに直接カーペットを敷きつめているマンションの場合、遮音値を同等なレベルにするためにL45、もしくはL40という遮音効果が高い床材を使わなければなりません。
フローリングは、硬くてしっかりしているイメージがあると思いますが、いわゆるL45の遮音フローリングというのは、クッション材が付いていますので、ふかふかした柔らかいフローリングです。
柔らかいフローリングは嫌なので、「絶対硬いフローリングしたい!」といっても、マンションの規則で決められているので勝手に張ることは不可能です。
黙ってやってしまえばわからないだろうと、強行リフォームをした業者が、抜き打ち検査でばれてしまい、規則通りのフローリングに全面張替えとなった事例もあります。
リフォーム工事の共用廊下作業禁止などのトラブル
マンションのリフォームは、作業スペースが限られているため、家の中の荷物の量が多かったり、寸法の長い資材は共用廊下で切ったり加工したいします。
しかし、マンションによっては、共用廊下での作業を一切禁止しているところや、道具の一袋でも仮に置くことも禁止しているマンションもあります。
共用廊下で作業できるかどうかの問題は、事前にリフォーム業者さんが確認してもらえますので心配はいりません。しかし、確認を怠るリフォーム業者の場合は、工事中にマンション管理側とトラブルになりやすいです。
リフォーム工事の掲示板によるトラブル
リフォーム掲示板のトラブルですが、こちらはトラブルと言うよりも、プライバシーの問題が起こる可能性があります。
掲示板とは、マンションのエントランスやエレベーターホール近くに設置されているもので、色々な掲示物と一緒に、リフォーム工事の案内が張られるのが一般的です。
しかし、マンションの規則によっては、どのようなリフォームをするのか細かい内容まで掲載しなければなりません。
他人には知られたくないリフォーム内容でも、多くの方が目にする掲示板に載ってしまいます。
まとめ
マンションのリフォームは、規則に関するトラブルが多いという事がおわかりいただけたでしょうか?
お住まいのマンションは、もしかしたらとても厳しい規則かもしれませんので、事前に調べておくとスムーズでしょう。
また、リフォーム会社の対応の悪さや、リフォームの担当者のだらしなさなどで管理人さんに嫌われてしまうと、いつまでも管理組合から認証がおりなかったり、リフォーム工事が中断して計画自体がおかしくなってしまうこともあります。
マンションのリフォームをスムーズに進めるには、リフォーム業者さんと管理人さんなどとの関係性が重要になりますので、リフォーム業者選びはとても重要です。
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