リフォームする時期は閑散期と繁忙期どっちがお得なのか?

リフォーム時期

リフォーム工事の内容によっては、年間を通して閑散期と繁忙期での値段差や技術差が出る可能性があるということをご存知ですか?

故障などで早急にリフォームをしなければいけない場合以外は、閑散期にリフォームをすることをおすすめします。

ネットなどの情報では、むしろ繁忙期のリフォームを勧めているケースも見受けられます。しかし、現場を知っている私からすると、この意見にはとても違和感を感じます。

なぜ閑散期にリフォームをしたほうが良いのか? なぜ繁忙期には避けた方が良いのか?

今回は、その理由について詳しく解説していきたいと思います!

リフォームを閑散期にすると色々お得!

見積もり値引き

閑散期にリフォームした方がお得な理由は、以下の3点です。

  • 閑散期のリフォームは値引きをしてもらえる可能性大
  • 閑散期のリフォームは腕の良い職人さんを確保しやすい
  • 閑散期はリフォーム担当者が打ち合わせに時間をかける

1つずつ順番に解説していきたいと思います。

閑散期のリフォームは値引きをしてもらえる可能性大

閑散期には、リフォーム価格を値引きしてもらえる可能性があります。

その理由は、閑散期はリフォーム会社の仕事量が不安定になるためです。

この時期は、なんとか売り上げを確保したいという気持ちがはたらき、値引きにつながりやすいのです。

反対に繁忙期は値引きをしなくても受注することが容易で、仕事量が安定しますので、大きな値引きは期待できません。

これは地域性にかかわる問題でもありますが、特に競合が多い地域ほど閑散期の値引き幅に影響しやすいです。

一つでも多く受注をしたい業者が、様々な提案や値引きのプランを出して受注しようと必死になります。

特に、水廻り等の大きな金額が掛るリフォームの場合は、閑散期に受注意欲が強い傾向になるので、大きな値引きが期待できる場合も多いです。

繁忙期に見積もりした内容で、閑散期に再度出し直してもらうと、合計金額が確実に下がると思いますので、リフォーム時期に余裕がある方はぜひ比較しても良いと思います。

閑散期のリフォームは腕の良い職人さんを確保しやすい

職人さん

閑散期のリフォームの場合、腕の良い職人さんを確保しやすいです。

腕の良い職人さんは、どのリフォーム会社も他の会社に奪われたくないので、暇な時期でも優先的に仕事を与えます。

極端な話ですが、工事の依頼は腕の良い職人さんから順番に埋まっていくといっても過言ではありません。

腕の良い職人さんは、忙しい時でも暇なときでも技術力が安定しています。閑散期には特に時間を掛け、丁寧に仕上げてくれますので、いい加減な工事によって施工不良になってしまう心配がありません。

工期が短いスケジュールでも、工期通りに終わらせるための人員を充分確保できるので、工程に無理のないリフォームをしてくれるので安心です。

閑散期はリフォーム担当者が打ち合わせに時間をかける

リフォーム会社の担当者の対応も閑散期と繁忙期では大きな差があります。

リフォーム担当者は、繁忙期よりも閑散期の方が、抱えている仕事量が確実に少ないので、打ち合わせに充てる時間を十分に確保できます。

丁寧なヒアリングや打ち合わせなどに、より多く時間を割いてくれるということは、お互いがリフォーム工事に対する相違が無くなりますので、リフォーム失敗のトラブルを回避できるのです。

あなたとのコミュニケーションをより多く取れることで、もしかしたら繁忙期ではやってくれない様な小さなお願いごとも、聞いてくれるかもしれません。

リフォームの閑散期っていつなのか?

リフォームの閑散期は、一般的に新生活が始まる春の4月から夏休みが終わる真夏の8月くらいまでです。※地域によって多少の差はあります。

外壁塗装や外構工事の場合は、梅雨時期や猛暑など季節的な影響で、工期が縮まり単発的に繁忙期に変わってしまうなど例外もあります。

閑散期にリフォームをすることは、繁忙期よりもすべてにおいて余裕があり、価格の面だけではなく、職人さんや担当者などの人の面でもお得にリフォームができます。
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リフォームを繁忙期にするとトラブルが多い

スケジュール

私が繁忙期にリフォームをおすすめしない理由は、以下のようなトラブルが起こりやすいからです。

  • 繁忙期の人手不足が原因のトラブル
  • 繁忙期の品不足が原因のトラブル
  • 繁忙期の季節的な原因のトラブル
それでは、繁忙期のトラブルについて、順番に解説していきましょう。

繁忙期の人手不足が原因のトラブルとは

繁忙期の人手不足によるトラブルは、業種関係なく毎年深刻な問題です。リフォーム会社の人手不足は、技術力の低下と不安定さの原因になります。

技術が不安定になると、施工精度が落ちて施工不良となったり、生産能力が落ちて工期の遅れを招いたりします。

いつもの職人さんなら問題無く1日で終えるところが、別の職人ですと技術の安定や工期に間に合わせるために増員しなければならない事もあります。

リフォーム会社は、利益を確保するために更に人員を削り、更なる施工不良を生み、悪循環から抜け出せなくなってしまう恐れもあるのです。

人手不足によることで職人さんの工賃が高騰することも多いので、リフォームの値引きができないという原因にもつながるデメリットもあるのです。

欠陥リフォームは人手不足が原因ということが多い

よくテレビで言われている様な、欠陥住宅や欠陥リフォームは、実は組織的に会社の指令でやっている事は少ないといわれています。

年末や年度末の繁忙期はどの業種も慢性的な人員不足になるので、どこの所属かもわからない様な職人でも構わず掻き集めて工事を完了させるところも多いです。

多くの欠陥リフォームは、慢性的な人員不足を理由に臨時で雇った職人、腕が悪く責任感の無い職人が施工することで起こるのです。

臨時の職人は、その会社で長く仕事を請け負うことが目的ではなく、高騰した単価が目的な場合が多いです。

無責任な職人は、現場責任者の目が届かないところで手抜き工事をして、後々大問題となってしまいます。

繁忙期の品不足が原因のトラブルとは

繁忙期のリフォームは、人員不足に加えて人気の商品等の品不足が起こります。ただでさえ人手不足で遅れがちな工程が、品不足によって更に遅れてしまうのです。

キッチンやユニットバスなど大掛かりな水廻りリフォームの場合、商品と職人さんの予定を確保するために2カ月先になってしまうことがあります。

特に人気があるリフォーム店ですと、場合によっては3カ月以上待たなければ施工できないということもあります。

その他の内装材なども、全国的に同一商品の大量発注などで一時的に品薄になることもあります。

水廻りの商品のように大幅に遅れることは無いのですが、メーカーによっては慢性的な欠品になることも少なくありません。

繁忙期の季節的な原因のトラブルとは

冬はリフォームの繁忙期のため、納期は遅れがちですが、季節的な要因が重なることで更なる遅延を引き起こしてしまう可能性があります。

悪天候による配送遅れが原因

内装材にしても、水廻りの資材にしても、寒い地域で生産しているものが比較的多いです。

繁忙期の生産量と重なり、大雪などの悪天候により資材が予定通りに届かないトラブルが発生したりします。

数年前には、大雪により浴室の部品を製造している工場が被災して、大幅な納期の遅れとなってしまった年もあり、何日も自宅で入浴ができないという不便な思いをした方がいました。

このようなトラブルと毎年の繁忙期が重なると、最悪の場合は代替案もなく八方塞になってしまうこともあるので、本当に怖いです。

インフルエンザがリフォームに影響

インフルエンザ

特に、2月3月は繁忙期に職人さんの手配がつかなくなって工事が遅れてしまうことが多いのですが、毎年更に追い打ちが掛るのがインフルエンザです。

インフルエンザが猛威を振るう季節は、専属の職人さんが1週間以上これなくなってしまうことも度々起こります。

そうなると当然大幅な工事の遅れが生じてしまうため、重大な問題と言えます。

中長期のリフォームの場合、必ず専属の職人さんが担当するのですが、インフルエンザなどの病気で離脱した場合は、繁忙期に新たな職人さんを手配するのはとても困難です。

幸運にも職人さんを手配できたとしても、勝手が解らない職人さんだと工事が遅れたり、最悪の場合は施工不良が出てしまうことも考えられます。

リフォームの繁忙期はいつなのか?

リフォームの繁忙期は、業種や地域性によって差がありますが、一般的には年末の12月ごろから、3月あたりまでと考えていいでしょう。※地域によって多少の差はあります。

特に仕上げのリフォームほど、3月の年度末に近いところまで忙しく、毎年例外なく繁忙期と言っても良いと思います。

やはり年末や年度末など人が動く時期は、どうしても新築にしてもリフォームにしても忙しくなってしまいます。

特に新築事業にも携わっているリフォーム会社は、2月3月の慢性的な人員不足に毎年悩まされていますので、希望通りの日にちを抑えることが困難な場合も多いです。

まとめ

お住まいの地域や季節によって多少の差はありますが、すぐにリフォームしなくていい状況であれば、閑散期にリフォームをするべきです。

閑散期にリフォームすることで、お値段の面でも施工面でも繁忙期よりもお得なリフォームができるということは、とても大きなメリットだと思います。

とはいえ、リフォームを検討中であれば早め早めに計画を立てて、予算や工期がどれくらい掛るのかを知る意味でも余裕をもって見積もりを取りましょう。

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