お風呂の寒さ対策に一番効果的なのは、浴室暖房(浴室暖房乾燥機)を設置することです。とはいえ、浴室暖房なら何でも良いわけではなく最低限の知識が必要です。
今回は、浴室暖房を取り付けると具体的にどのようなメリットがあるのか、寒さ対策だけではないメリットなども含め、詳しくまとめてみますので参考にしてみてください。
浴室暖房(浴室暖房乾燥機)とは
浴室暖房(浴室暖房乾燥機)は略して「浴乾」とも言います。最近の新築マンションや新築戸建てでは標準機能として初めから付いていることが多く、年々普及率が高くなっているものです。
浴室暖房の主な機能
従来の換気機能の他に、浴室を暖める暖房機能や衣類を乾かせる乾燥機能、温まった浴室を涼しくする涼風機能の4種類が各メーカー標準機能として備わっています。
また、上位機種では1台で部屋全体の換気ができる、24時間換気機能が付いているのが特徴です。
浴室暖房は一年中活躍する
浴室暖房というと冬場にしか使わないイメージがありますが、洗濯物が干せない梅雨時期に衣類乾燥ができることや、夏場には温まりすぎた浴室を涼しくする涼風機能など、年間を通して使用できます。
浴室暖房は室内のファンヒーターなどの暖房器具の類と違い、季節に合わせて一年中使用できるエアコンのイメージに近いと思って良いでしょう。
浴室暖房は既存の浴室に後付けできる
浴室暖房は、新しくするユニットバスだけにしかつけられないのではなく、既存の浴室に後付けすることが可能です。
取り付ける場所は、主に天井に埋め込むタイプと壁掛けタイプがありますので、取り付けられない制限があまりないことから、後付けで浴室暖房機を付ける方が増えています。
浴室暖房の暖房機能を使用している方の具体的なメリット
浴室暖房でヒートショック対策
ヒートショックとは、血圧の上昇や低下の乱高下が身体に負担になり、心筋梗塞や脳卒中になってしまうことです。年間17000人が浴室で亡くなっている原因の多くが、ヒートショックと言われています。
真冬は、暖かい居間や寝室から、急激に寒い脱衣場で脱衣し、冷たい浴室に入ると急激な温度差により血圧が上昇します。
浴室に入り暖かい湯船につかると血圧は下がりますが、そのあとまた浴室を出る時に脱衣場が寒いままだと、また血圧が上昇します。
特にご年配の方は、急激な血圧上昇時が最も危険ですので充分注意しなければなりません。
子供のお風呂嫌いは浴室暖房で寒さ対策
小さい子供がお風呂を嫌う理由は色々ありますが、お風呂に入りたがらない原因の一つに、寒いからお風呂が嫌いという子も多いです。
特に真冬は、マンションよりも戸建ての脱衣場や浴室内の温度は低く、暖房がきいていたリビングから、脱衣場で裸になる時は大人でも厳しいものがあります。
ですので、寒さ対策に浴室と脱衣場をあらかじめ暖めておける浴室暖房はとても効果的で、お風呂が嫌いにならなくなった子もたくさんいます。
浴室暖房の乾燥機能を使用している方の具体的なメリット
浴室暖房の暖房機能は冬に多く使いますが、それよりも乾燥機能が目的で購入される方が多いです。
なぜなら、乾燥機能は冬に限らず一年中使用する機能だからです。乾燥機能が多く使われるのかは、以下の通りです。
- 乾燥機能で洗濯物を乾かせる
- 乾燥機能で浴室内のカビを防ぐ
それでは、ひとつづつ解説してみましょう。
乾燥機能で洗濯物を乾かせる
浴室暖房の暖房機能よりも、乾燥機能に最も期待を寄せている方が結構多いです。
なぜなら、梅雨時期にも洗濯物を乾燥させることができるので、部屋干しのニオイ防止に効果があるからです。
200Vの浴室暖房乾燥機で一家族分の洗濯物を乾かすには、外気温が約25℃程度の場合は2時間くらいです。
外気温が5℃程度の冬でも、3時間くらいで洗濯物を乾かすことができますので、外で干すことができない雨の日に、部屋干しの嫌なニオイに悩まなくて済みます。
コインランドリーで乾燥機にかけるより時間が掛りますが、コインランドリーで掛る料金より安いことと、雨の日に出掛けないで済むことを考えるとメリットが大きいでしょう。
また、乾燥機にかけると変形してしまうような衣類も、浴室暖房乾燥機なら吊るして乾燥できることも良いところですね。
洗濯物を乾燥させるために使うのはもちろんですが、急な来客時に、室内干しの衣類を浴室に隠せるので助かるという方も多いです。
乾燥機能で浴室内のカビを防ぐ
カビを繁殖させない様に換気扇を使って湿気対策していても、ユニットバスのゴム部分やコーキング部分に黒い点々が出てしまい悩んでいる方がたくさんいます。
もちろん、換気扇で湯気を排出して湿気を取り除くことはとても有効です。しかし、換気扇だけではカビが繁殖してしまう可能性があります。
なぜなら、換気扇だけでは湿度を下げるのに時間が掛ってしまい、繁殖する猶予を与えてしまうからです。
浴室暖房機は、湿気を換気すると同時に、乾燥機能で温風を出すことで浴室内を早く乾燥させることから、カビ対策にはとても効果があります。
ちなみに、毎日丁寧に隅々まで風呂掃除をしていたわけではなく、普段のお手入れはそれなりとのことでした。
浴室暖房を選びは200Vをおすすめする理由
浴室暖房を取り付けた方の口コミの中には、「浴室暖房があまり効かない・・・」「浴室暖房はそんなに暖かくない・・・」など、効果が得られなかったという声も少なくありません。
なぜ、多くの方に評判が良いはずの浴室暖房に効果が無かったのでしょう?
100Vの浴室暖房では効果が無い場合も
効果が無いと言っている方の殆どが、100Vの浴室暖房を選んでいて、効かない原因が各メーカーの機種の性能が問題ではありません。
浴室暖房を選ぶ際、浴室の大きさに合った物を選ぶことが大切です。しかし、既定の大きさを満たしている浴室暖房でも、100Vの場合、お住まいの地域や建物の断熱性などにより、浴室暖房としての効果が出づらい傾向にあります。
100Vよりも200Vの浴室暖房にしておけば、浴室暖房があまり効かないという心配が無くなるので安心です。
素早く暖めるには効率が良い200Vがおすすめ
日本の一般家庭では通常の電圧は100Vですが、広いリビングを効率よく空調を効かすようにするには、200Vのエアコンを選ぶ事が多いです。
他にも、電気式の床暖房や本格的なオーブンなども、時間効率に関係する物は200Vを選ぶ傾向にあります。
浴室暖房も、100Vでは電力が弱いので浴室全体がある程度の温度になるまで時間が掛ります。ですので、寒い浴室を効率よく暖められる200Vの浴室暖房にした方がメリットは大きいです。
また、200Vの浴室暖房なら脱衣場のドアを閉め、浴室のドアを開けることにより、それほど広くない脱衣場であれば一緒に暖めることができるのでおすすめです。
とは言え、200Vは100Vの倍だから、200Vにすると電気代が高くなるのでは?と心配する方もいますが、電気の流れる総量に変わりはないので電気代が高くなることはありません。
おすすめの浴室暖房は人気のTOTO三乾王
浴室暖房はどのメーカーも同レベルでの能力や価格の差があまりないのですが、人気のTOTOの三乾王を選んでおけば後悔する事は無いでしょう。
TOTOの三乾王をおすすめする理由
三乾王をイチオシする理由は、入浴前にハイパワーの温風で素早く暖め、入浴中はやさしい温風に切り替えできるところです。
通常は暖かい温風をパワフルに循環させた方が暖かいのでは?と思いますよね。しかし、入浴中に濡れた体に強い温風があたると、とても寒く感じてしまうのです。
他社のメーカーで、浴室暖房を取り付けても寒いと不評なのは、この配慮が無い浴室暖房だと推測されます。ですので、パワフルなだけではない浴室暖房の三乾王がおすすめです。
三乾王は24時間換気ができる200Vがおすすめ
三乾王は、浴室暖房の代表的な4つの機能が標準で備わっています。
- 暖房機能
- 衣類乾燥機能
- 換気機能
- 涼風機能
その他に24時間換気機能が付いた、戸建て向けのTYB3100シリーズと、集合住宅向けのTYB4000シリーズ、いずれも200Vのタイプをおすすめします。
天井に設置ができない場合は、TRY600シリーズの壁掛けタイプもあります。
TOTOの三乾王 ビルトインタイプ(天井埋め込み)戸建て向け
TOTOの三乾王 ビルトインタイプ(天井埋め込み)集合住宅向け
TOTOの三乾王 ビルトインタイプ(天井埋め込み)集合住宅向け
気になる乾燥機能の電気代、ランニングコストはこちら
プラズマクラスター搭載のマックスBS-261-CXも人気商品
TOTOの三乾王以外でしたら、汎用性があり幅広く支持されているマックスの浴室暖房です。こちらもやはり速暖速乾の200Vがおすすめです。
特に注目したいのは、イオンで空気を浄化するプラズマクラスターを搭載している浴室暖房というところです。
表示している商品価格だけではなく、取り付け工事費も含めた総額で判断しましょう。
浴室暖房の取付費用、相場はどれくらいなのか?
基本取り付け費用は、25,000円から50,000円程度で、業者によって取り付け工費用に幅があります。
工事費に幅がある理由は、取り付け業者によって基本設置費に含まれているものいないものの差がある事が考えられます。
例えば、A社は基本取り付け費用は25,000円で、出張費などの諸経費や特許処分費など追加工事が含まれていない場合もあります。
一方、B社の基本取り付け費用が40,000円でも、諸経費などコミコミの場合もありますので、A社と値段が変わらなかったということも少なくありません。
ですので、どのような追加工事があるのかを知っておくことが大切です。
追加費用が発生する可能性があるものを知っておく
浴室暖房を取り付ける場合、ご自身では把握できないような追加工事が発生する可能性が高いので、代表的な追加工事をまとめてみましょう。
既存機器撤去処分費用
入れ替えの場合は既存の機器を撤去処分する費用は、5,000円から10,000円掛る場合があります。施工会社によっては、処分費をサービスしてくれるところもあります。
取り付けに伴い開口を広げる費用
既存の機器を取り外して付け変える際、開口の大きさが同じであれば、そのまま設置可能です。
開口を広げないと入らない場合は、天井を加工する費用が8,000円から10,000円程度料金が発生します。
電圧を切り替える費用
100Vから200Vに電圧を切り替える費用は、4,000円から6,000円くらいでしょう。
電気配線を浴室に引き込む費用
分電盤から浴室まで電気配線を新規で引き込む場合は、15,000円から25,000円くらいで、分電盤までの距離が5m以上ある場合は、別途見積もりになるところが多いです。
他にも意外な諸経費を追加で取られる可能性もありますので、浴室暖房の本体金額だけではなく合計金額を比較するべきです。
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まとめ
お風呂の寒さ対策には、浴室暖房を取り付けることが効果的ということについてまとめてみましたが、いかがだったでしょうか?
浴室暖房の取り付けには、基本工事費だけではなく追加工事がいくら掛るかによって、トータルの金額に差が出ます。
まずは、取り付けにどれくら掛るのか、現地調査にて見積もりをしてくれるリフォーム業者に相談してみましょう。
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