洗面化粧台の交換をリフォームする場合、傷んでしまった床も同時にリフォームを検討されているのではないでしょうか?
洗面所には、洗面化粧台、浴室の脱衣場、洗濯機置き場があり、水廻りが狭い範囲にまとまっています。
特に脱衣場を兼ねている洗面所は、浴室の湿気や濡れたままで床を歩いてしまうことが多く、傷むのが最も早い場所と言えますので、床材選びは慎重に決めたいものですね。
今回は、洗面所の床材選びに絞り、まとめてみようと思いますので参考にしてみてください。
出典 https://www.sangetsu.co.jp/
洗面所の床材の選び方
洗面所の床材は、選び方を考える重要なポイントが3つあります。
- 耐水性や強度
- 工事に掛る手間や費用
- デザイン性
耐水性や強度
洗面所は、洗面化粧台や浴室、洗濯機置き場など、水が密接にかかわってくる場所です。
特に、浴室出入り口から下地に水分や湿気が床下地に浸透してしまって、腐食してしまうことは少なくありません。
工事に掛る手間や費用
耐水性に優れた床材を、いくら安価な値段で張り替えることができたとしても、次の張り替えまでの期間が短いのでは意味がありません。
傷みやすい場所だからこそ丈夫で長持ちするものが良いのですが、張り替える手間や費用も掛らない床材が理想です。
洗面所は洗面化粧台や洗濯機置き場などが設置されている場合が多いです。更には、床下点検口や給湯器(電気温水器)が置いてあるお宅もあります。
デザイン性
リフォームは、機能を満たしていれば良い場合もありますが、デザイン性が豊富ということも重要です。
傷んだ部分を直すだけよりも、お好みでデザインを楽しむ方が、多少費用が掛っても結果的にやって良かったと満足度が高まるものです。
洗面所の床材にはどんな種類があるのか?
お住まいのお家の中で、これほどまで床材選びに違いがあり、選ぶことが重要な場所は、洗面所以外に無いと言っても良いでしょう。
まずは、洗面所の床材で主に使用されている3つの床材を確認してみましょう。
- クッションフロア(CF)
- フローリング
- フロアタイル
クッションフロア(CF)
クッションフロアは、フローリングやフロアタイルに比べ一番安価なことと耐水性があることから、洗面所、トイレ、キッチンなど多くのお宅で使用されています。
クッションフロアは、幅が広い塩化ビニル樹脂ロールシートですので、洗面所程度の広さなら継ぎ目なく施工が可能なことから、下地に浸透しないため防水性に優れています。
また、クッションフロアの材質は発砲層があり、柔らかくクッション性があるので多少の遮音性も備わっています。
しかし、柔らかい塩化ビニル素材なので傷になりやすいことと、少しの重さでもへこみ跡がついてしまうのが難点です。
フローリング
フローリングを洗面所の素材として、あえてフローリングを選ぶというよりも、リビングや廊下が一つなぎになっていることから、デザイン統一のため選ばれていることが多いです。
フローリングは、ご存知の通り木質系の材質ですので、決して水に強い耐水性を備えているわけではありません。特殊なフローリング素材もありますが、とても高額な材料費になってしまいます。
木質系の床材は、長きにわたり継ぎ目から水分や湿気が浸透していることが多く、特に浴室の出入り口付近では、カビてしまったり、目地が変色したり、ギシギシ床鳴りしたりしてしまうお宅は少なくありません。
フローリングの厚さは12ミリが一般的です。洗面所での重ね張りは、段差になってしまうことから、剥がして張り替えることが殆どです。
フロアタイル
フロアタイルは、耐水性に優れたクッションフロアよりもとても丈夫な硬質塩化ビニル素材です。クッションフロアやフローリングに比べ、耐水性や汚れ、強度もあることから、洗面所の床材で一番おすすめな素材といえます。
フロアタイルは、シンプルなタイル調やフローリングの様な木目調、大理石風な石目調までありますので、見本(サンプルブック)を見だしたら、悩んでしまうくらい種類が豊富です。
水廻りの床でおすすめのフロアタイルは種類が豊富
フロアタイルは、種類によって色柄の見た目だけではなく凹凸までもリアルに再現されていますので、きっとお気に入りの空間をつくることが可能でしょう。
出典 https://www.sangetsu.co.jp/
洗面所をフロアタイルに張り替えする場合の費用と工期
洗面所は、2㎡から4㎡くらいが一般的な広さですが、単純に㎡数計算で施工するリフォーム会社は、殆ど無いと思って良いと思います。
洗面所だけの床張り替えは、狭い割に手間が掛るので狭小部扱いとなり一律な料金体系になるでしょう。
既存の床の上に重ねてフロアタイル張る場合
既存の床にフロアタイルを重ね張りする場合、もしくはクッションフロアからフロアタイルにする場合。
フロアタイルは、1ケース3.34㎡から3.74㎡ですので、洗面所の広さが3㎡以内であれば1ケースの材料費と、接着剤代、施工費を合わせて4万円から5万円くらいでしょう。
基本的には脱着作業をせず施工が可能
フロアタイルの厚さは2.5ミリから3ミリ程度で薄く柔軟性があるので扱いやすい床材です。
床材が柔軟で薄いため、選択防水パンは少し緩めるだけで中に送り込めますし、洗面化粧台も外さずに工事は可能ですので、脱着費用などを抑えられる場合もあります。
3㎡を超える場合は、もう1ケース分の材料費が掛ったり、仮に洗濯防水パンの脱着や巾木の交換を含める場合は、業者によっては6万円から7万円を超えてくる可能性もあります。
工事に掛る日数は、1日掛らず完工が可能で、早い場合は半日で完了します。
フローリングからフロアタイルにする場合
フローリングを剥がしてからフロアタイルにする場合は、高さを合わせる必要があり、ベニヤ張りが必要です。
フロアタイルを張る職人さんは施工できない可能性がありますので、別途職人さんの手配となるでしょう。
フローリングは一般的に12ミリで、フロアタイルの厚さは、2.5ミリから3ミリですのでフロアタイルの下地ベニヤは、9ミリにしなければなりません。
フローリングを剥がす費用や下地のベニヤを張り替える費用は、2万円から4万円で洗面化粧台や洗濯防水パンの脱着がある場合は、1万から2万以上掛るでしょう。
ベニヤ張りの上にフロアタイルですので、それぞれの職人さんが施工する場合は、先ほどの金額を足しますので、8万円から10万円くらいは掛るでしょう。
工事に掛る日数は、それぞれの業者さんが工事をする場合、場所が狭いために複数の業者さんが同時に作業できないので、1日で完工させることは難しいかもしれません。
洗面化粧台の取り外しや防水パンの取り外しの後に、床の工事をして、後日取り付けになる工程を組むリフォーム業者もあります。
フロアタイルにした場合の注意点
汚れに強いフロアタイルも、白いフロアタイルはバスマット等の敷物の敷きっぱなしで、四角く薄黒く跡になってしまうこともあります。
どの床材も同じですが、入浴後は必ず床から離して乾燥させることが大事です。
ダーク系の色は、汚れが目立ちにくいので良さそうですが、知らない間に黒カビが繁殖してしまったり、髪の毛がたくさん溜まっていることもあります。
逆にホワイト系の色は、黒い汚れや髪の毛が目立ちやすいので、こまめに掃除することから一番清潔に保てると言っても良いでしょう。
洗面所の床工事は割高になりやすいので必ず比較しましょう!
洗面所やトイレの床工事やクロス工事は、通常の㎡単価では、手間が合わないため狭小部として一律の値段で見積もられることが多いです。
地域によって値段差が激しいため、簡単に2万~3万の差が出ます。
ですので必ず相見積もりをして、値段を比較しましょう。
まずは、お住まいの地域で「洗面所の床のリフォームの値段」がどれくらいの相場なのかを、まずは調べてみましょう!
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まとめ
洗面所の床材選びには、フロアタイルがおすすめという事をまとめてみましたが、いかがだったでしょうか?
フロアタイルに決断した場合、ネットでサンゲツのデジタルブックを見て色柄を決めるのも良いですが、フロアタイルの場合は、実際に質感を確認することが大事です。
お見積もりをしてもらう際、フロアタイルの見本(サンプルブック)を見たいと伝えれば、どのリフォーム業者さんも持ってきてもらえるはずですので遠慮なくお願いしましょう!
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リフォームを考えてます
フロアタイルに興味があります
洗面所の床をフロアタイルにすると
裸足で歩くと冷たいですか?
目地を入れる入れないとはどういうことですか
どちらでも施工可能なのでしょうか
佐々木様
コメント頂きありがとうございます。
洗面所のフロアタイルリフォームについてのご質問ですが、陶器や大理石のタイルに比べると冷たさはあまり感じないと思います。
また、フロアタイルの材質によっても、冷たさが若干異なります。
例えば表面が少しザラザラした質感のフロアタイルより、光沢があるツルツルしたフロアタイルの方が少し冷たく感じるかもしれませんね。
それから目地に関してですが、特に石目調のフロアタイルを使用する際、専用の目地材を使う事があります。
良くあるリフォームでは、玄関の床をフロアタイルにする時に目地材を使う事があります。
一般的に目地材を使った方が特にメリットがあるというわけではなく、好みの問題になることが多いですね。
デメリットは、多少伸縮する傾向にあるので、縮まった時の隙間が気になるかもしれません。